日英のフュージョンエネルギー産業での連携強化に向けた覚書を締結

一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(通称:J-Fusion)と、英国の産業協議会であるThe Fusion Clusterは、日英のフュージョンエネルギー産業における連携強化を目的とした覚書を締結しました。本覚書は、本日締結された日本政府と英国政府によるフュージョンエネルギー開発における両国間の連携に伴うもので、産業分野においても両国が強固に連携することで、フュージョンエネルギーの早期実現、そしてその産業化を加速させていきます。

J-FusionおよびThe Fusion Clusterは、本覚書による日英両国の連携の枠組みにおいて、以下の目的を達成することを目指しています。
● フュージョンエネルギー開発における相互理解および戦略的連携の促進
● 日英の産業界間の連携・協力を促進
● グローバルスケールでのフュージョンエネルギーエコシステムの構築への貢献

これらを達成するために、次の分野に取り組んでいきます。
1. 情報および知識の共有
フュージョンエネルギーに関連する成功事例、技術的知見、規制の動向、市場トレンドなどの情報を相互に共有します。
2. 人材育成
共同研修プログラム、学術交流、人材の流動化などの取り組みを通じて、専門性の高い人材の育成を促進します。
3. 産業連携
共同研究、サプライチェーンの統合、実証プロジェクト、イノベーションパートナーシップなどの協力機会を特定・推進します。
4. 一般認知とステークホルダーとの連携
広報活動やイベント、各ステークホルダーとの対話を通じて、フュージョンエネルギーに対する社会的理解と支持を共同で促進します。
5. 官公庁との連携
両国の関係省庁、研究機関、資金提供機関との連携の可能性を探り、協調体制の構築を目指します。

■ 両者からのコメント
一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)会長 小西 哲之
このたび、フュージョンエネルギーの実現およびその産業化に向けて、英国のThe Fusion Clusterとの連携を開始できることを、心より嬉しく思います。今回の連携は、日英両国がオープンな情報共有と戦略的な協力を通じて共に取り組んでいくという強い意思を体現するとともに、産業界の立場からフュージョンエネルギーの開発に貢献していく両者の姿勢を示すものです。
今後、多岐にわたる分野において緊密な協調を図りながら、フュージョンエネルギーの実現とその産業化に向けた国際的な機運の醸成に寄与してまいります。

Valerie Jamieson, Development Manager, The Fusion Cluster
この覚書(MoU)は、共通の目標を「共通の行動」へと具体化するものです。私たちは、J-Fusionとのパートナーシップを正式に締結できたことを大変嬉しく思います。両クラスターの連携により、技術的知見の共有から産業連携の推進、次世代人材の育成に至るまで、実践的な協力が加速されます。

■ 一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)について
J-Fusionは、フュージョンエネルギーの産業化を目指して2024年に設立された団体です。カーボンニュートラル、豊富な燃料、環境保全性や安全性等といった優れた特性を持つ「フュージョンエネルギー」は、次世代の持続可能なエネルギー源として注目されており、J-Fusionはその社会実装と新産業の創出を推進しています。
会員には民間企業、大学、研究機関、公的機関などが参加し、産官学の連携による技術開発、政策提言、国際連携、若手人材との意見交換など多岐にわたる活動を展開し、国内外のフュージョン関連産業の動向調査や、標準化・安全規制の整備にも取り組んでいます。


ウェブサイト:https://jfusion.jp/

■ The Fusion Clusterについて
The Fusion Cluster は、核融合の実現を加速することを目的に、企業、学術機関、投資家、政府機関を結集する組織です。2021年10月の設立以来、参加企業はわずか数社から増え、現在では300を超える核融合関連団体が活動を共にしています。このクラスターは、英国原子力公社(UK Atomic Energy Authority)の資金提供を受けて運営されています。


ウェブサイト:https://thefusioncluster.com/

本リリースのPDFはこちら

一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会 事務局
〒162-0833
東京都新宿区箪笥町43 新神楽坂ビル2階
有限会社ビジョンブリッジ内
TEL: 03-5229-6884 FAX:03-5229-6889
E-mail:  info@jfusion.jp